AMとFMって何が違うの?

 

電波はいろいろな用途(ようと)のためにいろいろな周波数を使っていることは、「コラム3 電波ってなんだろう?」のところで学びましたが、では、音声そのものを電波にどう変えているのでしょう? それぞれの放送局は、「波」の性質をうまく利用した次のどちらかのやり方を使って、自分が割り当てられた「帯域」の電波に音声を重ね合わせて飛ばしています。

その2つのやり方がAMとFMになります。

AMもFMも英語の言葉の略語なので、もとの言葉を書いておきますが、その言葉はあまり気にしないで、どんな中身なのかを理解(りかい)するようにしてください。

 

AMとは、Amplitude Modulationの略(りゃく)です。日本語で言うと「振幅(しんぷく)変調(へんちょう)」。振幅というのは波の高さ、つまり振(ふ)れている幅のことですね。AMは送り出す電波の波の高さを、伝えたい音声(音波)に合わせていろいろに変えて飛ばすという方法です。一言で言うと、電波の強弱(きょうじゃく)を変えることで音声を乗せるのがAMです。

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一方FMとは、Frequency Modulationの略です。日本語で言うと「周波数変調」。周波数というのは1秒間に出す波の個数でしたね。つまりFMは、送り出す電波がある帯域の周波数を使っているとき、その帯域内で音声信号に合わせて周波数を多めにしたり少なめにしたりしながら電波を送信しているのです。AMと違い、電波の強さは変えずに、電波の密度(みつど)を変える、つまりのせる音声信号にあわせて波がギュッとつめたり間をあけたりしているのがFMです。

 

AMラジオは526.5~1606.5kHzの範囲(はんい)の電波が使用されています。これらは「中波」といわれるもので、FMラジオに比べて広範囲に届きます(特に山間部などでFMラジオは非常に受信しにくいことがあります)。FMラジオは、「超短波」と呼ばれる76~90MHzの範囲の電波を使用しています。 FMは放送が届くのは狭い範囲になってしまいますが、AMに比べてずっとノイズが少なく、高い音質が求められる音楽番組などに向いています。